【寄稿】戦争否定の平和憲法を否定する愚~弁護士 谷口忠武
※谷口忠武弁護士からご寄稿いただきました!
新聞で、戦争の報道があるたびに、いつも「なんてばかなことを!!」と思います。
米ソ対立下のもの、民族紛争、宗教紛争、部族間紛争など、理由の如何を問いません。
私の心の底に、戦争に対する絶対悪との信念と全否定が住み着いているからです。
【寄稿】 次の点、留意の必要ありはしませんか~弁護士 髙木 清
※髙木清弁護士に寄稿いただきました!
続きを読む強行採決させないために!〜私たちがいまできる3つのこと~
18日までに、安保法案が強行採決されるのではないか、と言われています。
しかし、この法案が憲法9条に違反していることは明白です。
圧倒的多数の憲法学者、全国すべての弁護士会、歴代の内閣法制局長官、そしてとうとう、最高裁判所の元長官までもが、「違憲」と明言しました。
憲法99条は「国会議員…は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」としています。国会議員が、違憲であることが明白な法案に賛成することは、この義務に違反します。
それでもなお、安倍政権は、安保法案を強行採決するつもりでいます。
「そんなおかしなことが現実になるの?」と思われている方も多いでしょう。
まさに異常事態です。
「政治は憲法によって行われなければならない」というルールを”立憲主義”といいます。憲法によって国家権力に「鎖」をつけ、それによって国民の権利や自由を守っているのです。
しかし、安倍政権は、自分を縛る憲法という「鎖」を、いま、振り切ろうとしています。
立憲主義が危機に陥っています。
これをどうしたらよいでしょうか。
なんとかして「本当に止める」ために、今、何ができるでしょうか。
たくさんの人が考えていることでしょう。
私たちも、考えてみました。つぎの3つです。
続きを読む安保法案反対デモの報じられ方(新聞編)~世界とつながる「窓」のゆがみに気づいていますか? ~
みなさんは、朝起きて夜眠るまでに、何人の人に会いますか。
どれだけの場所に行きますか。
職場と往復するだけ、その周りの人や家族に会うだけ。そんな方も多いのではないでしょうか。
世界の人口、世界の広さに比べて、それはあまりに少なく狭いものです。
私たちが直接見聞きできることは限られています。
でもそんな私たちが、世界のことをせいぜい数時間か数日の遅れで知っています。
新聞やテレビ、インターネットの力です。
新聞やテレビのことをメディア(=媒体)と言いますね。
媒体というのは、何かと何かをつなぐもののことです。
世界と私たちの間にたって、世界とつないでくれるもの、それがマスメディアです。
私たちの家に、世界中につながる「窓」がぽっかりと開いていて、それを通して私たちは家の中にいながら世界を眺めています。
しかしその「窓」は、どこかが黒塗りだったり、ゆがんでいたり、色が付いていたりするかもしれません。
その顕著で深刻な例を、最近、目の当たりにしました。
【寄稿】立場をこえて~弁護士 橋本弥江子
※橋本弥江子弁護士からご寄稿いただきました!
続きを読む【寄稿】私としては「現在秘密保護法は施行されてしまっているのだ」と言いたい。~弁護士 吉田 薫
※吉田薫弁護士からご寄稿いただきました!
1.前置き・・・「いきなり戦前のようになることはあるまい。」と思っている人に言いたい。
現在の日本は、先の戦争という事実を踏まえ、「戦争放棄」「平和主義」を宣言し、これがあるので「できないことはできない」として、ここまでやってきた。
実際上は、「これはこれとして」とか、「ここまでなら」とか言って、理想とはかけ離れた部分が多いことは多い。
しかし、それでも看板だけはおろさず、その枠組みの範囲内であるとして、議論を積み重ねていた。
今の議論は、そんな枠組みを踏み越える、むちゃくちゃな議論である。
それでも「いきなり戦前のようになることはあるまい。」と、そのまま見守っている人も多い。
そういう人に対しては、私としては「現在秘密保護法は施行されてしまっているのだ」と言いたい。
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