【憲法対談録】憲法学者樋口陽一氏と大阪弁護士会会長による「日本国憲法の現在とこれから」
憲法学のレジェンド、樋口陽一東北大学・東京大学名誉教授が、山口健一大阪弁護士会会長と「日本国憲法の現在とこれから」について対談され、このたびその対談録が大阪弁護士会のホームページで公開されました!
https://www.osakaben.or.jp/matter/db/pdf/2016/oba_newsletter-176.pdf
「憲法」。来月に迫った参議院選の争点の一つとも言われています。しかし、なぜ今「憲法」なのか。なんとなく腑に落ちない方も多いかと思います。
「立憲主義、最近よく聞く言葉だけどよくわからない。」「日本が国として一人前になるには憲法改正が必要なの?」「国家緊急権や緊急事態条項っていったい何?」
これらの疑問をお持ちの方は、ぜひこの対談録をご覧ください。樋口先生がわかりやすく説明してくださっています!
対談録の中で、樋口先生は私たちへ問いかけられています。
「改憲論を議論するというのは、静かなサロンでそれぞれが自分の理想の憲法の姿を述べあって討論するというやわな話ではないのだ、ということです。現実の政治過程で現実の今、どういう人たちが何をしたくてどこを変えようとしているのか。その人たちは例えば日本の過去の歴史についてどういう態度をとってきた人たちなのか。それからアジアの中で日本という位置についてどういう言説を吐いている人たちなのか。そういう人たちの顔を現実に思い浮かべながら議論することが必要なのです。(中略)これは現実政治の問題なんだということを考えてほしい。」
(月刊大阪弁護士会―OBA Monthly Journal 2016.5 p.8より引用)
私たちはまず、参議院選に向けての各政党、各候補者の主張を知ることから始めるべきではないでしょうか。