【寄稿】佐藤幸治先生の思いと戦争の記録~弁護士 川口 直也
※川口直也弁護士から寄稿いただきました!
佐藤幸治先生の思いと戦争の記録
6月20日の朝日新聞の夕刊に、佐藤幸治・京都大学名誉教授のインタビュー記事が載りました。
私は学生時代、とりわけ憲法を熱心に勉強したことはありませんが、佐藤先生の生(ナマ)の講義を聴いたことがある者の一人として、安保法制に対する先生の苛立ちが伝わってくるようで、強い危機感を覚えました。
ところで、大正生まれや昭和一桁世代が徐々に、人生の終焉を迎えつつあります。
仕事柄、相続に関するご相談などで、戦前の戸籍謄本(除籍謄本)を見る機会が多いのですが、時折、このような記載を目にします。
「中華民國〇〇省〇〇縣某所附近ノ戰闘ニ於テ受傷 昭和拾七年壱月〇日午后
〇時〇分中華民國〇〇省〇〇縣某所ニ於テ死亡 戸主何某届出仝年〇月〇日受附」
人は去り、戦争の記憶は消えても、戦争の記録は残り続けます。
戦争の記録が再び刻まれることのないよう、我々弁護士も声を上げなければなりません。
(弁護士 川口直也)
※安保法案成立に反対の方、お立場は問いません。
8月29日の円山公園集会にぜひお越しください!