沖縄のジュゴンによる辺野古への基地移設作業の中断を求める訴訟のご紹介
今朝の朝日新聞に、辺野古の作業の1カ月中断が載っていました。
ところで、辺野古に住むジュゴンと住民と環境保護団体が原告になって、米国国防省にほぼ全面勝訴した事件があり、沖縄ジュゴン自然の権利訴訟と言われています。
これは米国の裁判所に、ジュゴン保護の観点から米国の普天間飛行場の辺野古への移設作業の中断を求めたもので、米国裁判所は、辺野古の普天間代替施設建設に際してジュゴンに及ぼす影響に配慮しなかった米国国家歴史保存法に違反すると認定して、この点に配慮するまで、国防省が建設に関与することを差し止める命令を下しました。
ジュゴンを原告にし、米国の裁判所に提訴した弁護団のセンスと努力はすごい。
この命令の詳しい内容や解説は、日本環境法律家連盟のホームページで、「沖縄ジュゴン『自然の権利』米国訴訟 資料ボックス」として紹介されています。
もっとも、この請求は、本裁判では認められず、弁護団は、2015年4月、控訴したとのことです。
(弁護士 山下信子)